焚き火、熾火、着火の温度について解説します

焚き火をするにあたって温度の概念は重要です。

焚き火にしろ、炭火にしろ、温度が上がらなければ火が維持できないからです。

 

ということで、今回の記事では、焚き火の温度について解説するついでに、着火や熾火についても簡単に解説していきます。

焚き火の温度

 

焚火の温度は1000度前後と言われています。

もちろんこれは薪の種類や焚き火の大きさにもよるため一概には言えません。

 

いわゆるオレンジ系の炎は1000~2000℃なので、焚き火も1000℃以上ありそうに思えますが、ムラが大きいためこれよりも低くなることが多いです。

特に小さな焚き火ほどムラが激しいので温度も低い傾向にあります。

 

キャンプでやるような焚き火はすぐそばでも熱くないですが、少年自然の家でやったような大きなキャンプファイヤーでは数メートル離れてもかなり熱量を感じますよね。

 

少年自然の家でキャンプファイヤーなんてやったことねーよ!って人は例えがわかりにくくてすみません笑

 

焚き火
普通の焚き火
海 焚き火
キャンプファイヤーレベルの焚き火

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着火の温度

焚き火で火起こしをするときの温度ですが、だいたい次のような経過をたどります。

 

100度 → 煙が出てくる。薪中の水分が蒸発するため。
180度 → 薪の熱分解により可燃性ガスが排出されてくる。
250度 → 火種を近づけると引火する
450度 → 火種がなくても発火する
焚き火初心者にありがちなのが、
薪に火がついて安心してしまうことです。
一時的に着火できたとしても周囲の温度が低いため、すぐに温度が下がって火も消えてしまいます。
火を安定させるためには、最低でも250℃以上をキープしなければなりません。
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熾火(おきび)の温度

熾火
熾火

 

熾火とは、メラメラ燃える火ではなく、燃えて炭っぽく赤く灯っている火のことです。

焚き火の火を見るとテンションあがっていろんな料理をしてみたくなる気持ちはわかりますが、燃え盛る炎は、火力、温度が安定しないため料理には向きません。

 

しかし、熾火の温度は700~800℃と比較的低いですが、安定感があり料理に向いています。

遠赤外線による効果で安定した熱量が供給されるようです。(遠赤外線は目に見えないので、熾火の赤い光とは関係ありません)

 

ただ、焚き火だと熾火の時間が短いため料理に使える時間が限られてしまいます。

炭を使えば比較的長い時間熾火タイムがあります。

 

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炎の色でだいたいの温度がわかる?

色と温度

実は、炎の色でだいたいの温度を予測することができます。

1800K(ケルビン)だと赤い炎に、16000Kだと青い炎になります。

℃=K-273℃ですが、1000℃超えてくると細かいこと気にするのはめんどくさいので℃=Kくらいの認識で大丈夫です!

つまり、炎の中でも赤いと温度が低く青いと温度が高いというわけですね!

このことを考慮すると、普通のライターの火は比較的温度が低く、ガスコンロやバーナーの火は高い温度だということがわかります。

 

また、これは星の色にも関係してきます。

夜空に見えている星はほとんどが恒星(太陽のように自分で燃えている星)なので、色でだいたいの温度がわかります。

脱線するので詳細は控えますが、例を挙げるとアンタレスやベテルギウスなどの赤い星は温度が低く、シリウスやプレアデス星団(すばる)などの青い星は温度が高いということになります。

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焚き火のコツは温度を高く維持すること!

先ほども書きましたが、焚き火は最初が肝心です。

火が付くと温度があがる

火を絶やさないようにする

温度が安定化する

一度温度を高く安定させれば、あとは薪を継ぎ足して高い温度を維持するだけで簡単に焚き火を維持することができます。

そのときに火吹き棒があると楽に熱量を維持することができます。

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まとめ|焚き火、熾火、着火の温度について

焚き火を維持する上で正確な温度を知ることは重要じゃないですが、温度が高いか低いかを評価することは重要です。

なんとなくでもいいので、焚き火の温度について理解して、焚き火ライフをもっと充実させましょう!

では!

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