みなさん、キャンプってどこでやりますか?
都会の真ん中でやりますか?やっぱりある程度人が少ないような田舎でやりますよね。
そうすると、晴れていれば夜になると満天の星空が見えませんか?
そこで寝転がって満天の星空にのまれるのも楽しいですが、せっかくだから星や星座の知識をしりたくないですか?
なんとなく輝いていると思える星にも意味があって、明るい星が実は木星や火星だったり、なんか変な動いている星があったり。
星空はとっても賑やかです。星のことを知ってキャンプの夜をもっと楽しくしましょう。
- キャンプで星が見えるときの時間をもっと有意義にしたい
- 星の知識を披露してどや顔したい
こんな人は是非最後まで読んでいってください。
なにを見たらいいの?
満点の星空をみているだけでも
おおぉ~~~~~~!!!
ってなりますが星の知識があると見え方がかわってきます。
肉眼でみる
天体観測をするのに望遠鏡などの道具は必ずしも必要ではありません。
もちろん望遠鏡などの道具があったほうが見えるものの幅は広がります。
ですが肉眼でも十分楽しむことができますし、むしろ肉眼の方が観測に向いているものもあります。
- 星座
- 流星群
- 天の川
- 衛星
これらのような全天を大きく見る必要があるものは肉眼での観測が向いています。
星座
星座の種類はかなり多く、ぜんぶ覚えるのはめちゃくちゃ大変です。
てか覚えられませんし、私も覚えていませんし、覚える必要もありません。
もちろん覚えていたほうが楽しいとは思うのですが、いくつか有名で見やすいものだけ覚えておけば十分だと思います。
個人的にこれは覚えておきたいっていうものは
- オリオン座
- さそり座
- 白鳥座
- わし座
- 琴座
- 北斗七星
- カシオペヤ座
こんなところです。
どれも明るい星で構成されていたり、わかりやすかったりして覚えやすいです。
一個も覚えたくないけど星座はみたい!!
って思う人がいるかもしれませんが(いるか?)
そういう人でも星座を楽しむことができるように星座早見表というものがあります。
少しコツがいりますが、慣れればいろんな星座を見ることができるようになるでしょう。
流星群
流星群とは、流れ星がたくさん流れることです。
知らない人からするとそんな夢みたいな話があるのか!?
って思うかもしれませんが、ありまぁす。
毎年だいたい流星群が来る時期が決まっていて、しし座流星群やペルセウス流星群など有名です。
けっこう見えるときと見えないときの差があるのですが、見えるときは1時間で数十個もの流れ星をみることができます。
天の川
全天を横切る大きな星の塊。私たちの太陽系が位置する銀河系の中心から端にかけて星が密集して見えます。
こんなん見たことないわ!!
って人も多いと思いますが、空気が澄んでいて明かりの少ない田舎では
晴れていればこの写真とまではいきませんがはっきりと天の川をみることができます。
年中みることができますが、夏の方がはっきりみることができます。
人口衛星
人工衛星なんて見えるの?って感じかもしれませんが、
夜空をずっと見ていると、ゆっくり一定の速度で動く小さな星みたいなものが見えます。
初めて見た人は
UFOだ!!!!
って騒ぐのですが(私もそうでした笑)
ほとんどが人工衛星です。
カメラで露光時間を長くして撮影すると線のように映ります。
ちなみに写真の線は人工衛星ではなくて撮影中に映り込んだ飛行機です。
望遠鏡や双眼鏡でみる
上で書いたように肉眼でも楽しむことができるものは多いですが、
望遠鏡や双眼鏡があるとまた見えるものがかわってきます。
- 星団、星雲
- 惑星
- 月
これらのようにピンポイントで拡大して見るものは望遠鏡や双眼鏡があるとまた違う楽しみがあります。
星団、星雲
肉眼でもぼんやりとみえる星の塊や雲のようなものを星団とか星雲と言ったりします。
よく本やネットにある画像はかなり色合いもきれいに映っていますが、望遠鏡で見てもここまで鮮やかには見えません。
ですが、遠い宇宙にある雲や星の塊を望遠鏡で直接みると普通に感動します。
惑星
望遠鏡で見ることができる惑星は木星、土星、火星、金星です。
個人的には金星と土星が華金、休みの土曜という意味で好きなのですが、
観察しがいがあるのは木星です。
まぁ木曜日も翌日が華金だから頑張れる、という意味では悪くないでしょう(?)。
木星はかなり大きい惑星で、市販の望遠鏡見ても星の模様や衛星(地球でいう月)まで見えるので
初心者でも見て楽しいです。
画像の木星ははっきり見えすぎですが、もう少しぼんやりとした形で見えることが多いです。
その横に2-4つくらい4大衛星のうちのどれかが見える、といった感じです。
ちなみに火星や金星はなんか赤かったり黄色かったりするだけです。
土星の環っかもなかなかきれいには見えず、なんか楕円?くらいにしか見えないです。
高性能の望遠鏡を使えば見えると思いますがキャンプにそこまでするのはどうかというところです。
月
月は定番ですね。
肉眼でもよく見えますが、双眼鏡や望遠鏡を使えばクレーターや模様まではっきり見えます。
満月の日に見るよりも、半月など、少し欠けているときにみるのがおすすめです。
少し欠けている方がクレーターの影が見えてより立体的に見えるからです。
満月の日に見ると影もできないので、なんかのっぺりとした感じで見えます。
キャンプの天体観測で準備するもの
次はキャンプで天体観測をするときに準備するものを説明していきます。
いくつかあげていますが、必ず全部必要というわけではなく、見たいものや荷物の多さに応じて使い分けてください。
ライト
天体観測をするときは真っ暗な方がよく見えるので、明かりがない場所を歩くことが多いです。
ライトで足元を照らしたり、星座早見表を照らしたりします。
最近はスマホにライトがついているのでそれを使ってもいいですね。
ただ、白いライトは明かりを消したあとに暗さに慣れるのに時間がかかるので、赤いライトを使うことをおすすめします。
赤いライトがなければ赤いフィルムをライトに貼ることで赤い光にすることができます。
カメラ
こんな写真とれんのか??
って感じですよね。
ここまできれいな写真を撮るにはフルサイズのちゃんとした一眼レフのカメラが必要になります。
ですが一眼レフのガチカメラじゃなくても星空撮影に特化していないミラーレスのカメラでもこれくらいの写真ならとれます。
ちなみにNiconの防水カメラでオリオン座を撮ってみたらこうなりました。↓
明るい星は写る、程度ですね。
ガチの一眼カメラじゃなくても、ある程度しっかりしたカメラなら予想以上にいい写真が撮れることもあるので、是非試してみてください。
星座早見盤
知らない星座も見てみたい!
○○座流星群を見たいけど○○座がどこかわからん!
ってときに使います。
方位磁石
目的としている星を見つけるときに使います。
「今日は木星が北の空にあるらしい!」
ってわかってても北がどこかわからなかった意味ないですよね。
実は、方位磁石がなくても北極星を探すことで方角を確認することができるのですが、
知らないひとは方位磁石があると目的の星を見つけやすくなります。
双眼鏡
双眼鏡は望遠鏡と違って手軽に持ち運びできるのが利点です。
もちろん望遠鏡より拡大性能は落ちますが、キャンプで使うくらいならちょうどいいと思います。
基本的にはどんな種類でもいいですが、なるべく口径が大きいものがおすすめです。
口径が大きい方が光をたくさん集めることができるので、天体観測に向いているからです。
天体望遠鏡
キャンプに天体望遠鏡をもっていくことはめったにありませんが、月食などの天体イベントがあるときにもっていくと盛り上がること間違いなしです。
他にも惑星を見たり、月を大きく見たりできるので、荷物に余裕があるときはもっていくのもアリです。
夏に見える星たち
夏に見える星や星団を簡単に解説します。
天の川
天の川は年中みることができますが特に夏にはっきり見ることができます。
天の川とは私たちが属している銀河系のことなんですが、銀河系は目玉焼きのように平たい円形をしていると言われています。
で、目玉焼きの黄身の部分が一番明るいのですが、夏はこの黄身の部分が見えるわけです。
だから天の川は夏が見どころなんですね。
夏の大三角
天の川を挟むようにして明るい3つの星が輝いています。
それぞれ、わし座のアルタイル、琴座のベガ、白鳥座のデネブです。
明るい星なので、初心者でも簡単に見つけることができます。
さそり座
天の川の中心に比較的近いところにさそり座があります。
美川憲一さんの「さそり座の女」って歌にあるので名前だけしっているって人も多いかもしれません。
これもけっこう明るい星で構成されているので見つけやすいです。
冬に見える星たち
次に冬に見える星や星座を解説します。
冬は夏よりも空気が乾いていて星がきれいに見えます。
オリオン座
言わずとしれたオリオン座です。
3つ並んだ星が特徴的なのですぐに見つけることができます。
その3つ星の下にぼんやり小さな雲みたいなものがあるんですが、M42っていう星雲です。
私は幼いころから、これがマントを広げた魔法使いに見えていました笑
写真ほど鮮やかには見えませんが、望遠鏡や双眼鏡があれば是非みてみてください。
ちなみにオリオン座にはM78というウルトラマンの故郷とされている星雲もあります。
すばる(プレアデス星団)
おうし座にある散開星団のことで視力のいいひとなら肉眼でも7つくらいの星がかたまっているのが見えます。
プレアデス星団やすばる、と呼ばれ若い星たちの集まりだと言われています。
すばる望遠鏡や自動車メーカーのすばる、のすばるです。
北極星をさがす
北極星とは、その名の通りほぼ真北にあります。
このような星が回転している写真みたことありますか?
この中心にあるのが北極星です。時間がたっても常に北にあるので、方角を示すのに向いています。
探し方は、北斗七星かカシオペヤ座を見つけて間接的に探す必要がありますが、やり方がわかれば簡単に見つけることができます。
天体観測の注意事項
楽しい天体観測ですが、特に夏のキャンプでは虫に刺されたり、ヘビが出てくることもあります。
虫さされスプレーを使ったり、ヘビが潜んでいそうな草むらの近くや岩垣の近くで油断しないようにしましょう。
まとめ|キャンプで天体観測をしよう
天体観測は肉眼だけでも楽しむことができます。
もちろん持っていくものに余裕があれば望遠鏡をもっていて楽しむこともできます。
星の知識があればキャンプの夜をもっと楽しくロマンチックに過ごすことができるはずです。
星の知識をつけて、周りにも教えることで周囲の人たちもきっと楽しくなります。
ただ、知識がついてくるとどや顔でウンチクを垂らしたくなりますが、それはほどほどにしておきましょう笑
では楽しいキャンプの夜を!