素潜り歴20年が教えるシュノーケルの仕組み、使い方

こんにちは!

海、行ってますか?泳いでますか?

沖縄では梅雨明けして、夏が本格的にやってきます。

そんな真夏の沖縄で楽しむことができるのが、シュノーケリングです!

沖縄のマリンスポーツや観光ガイドを見ると必ず目にするシュノーケリング。

 

シュノーケリングでは、マスクとシュノーケルを使って呼吸をしながら水面から水中を見続けることができます。

 

やったことない人からしたら

「えっ息継ぎいらんの?どうやって・・・?」

って不安になるかもしれません。

ということで、今回はシュノーケルの仕組みについて解説してみました。

 

仕組みがわかれば安心して使えますし、トラブルにも対応しやすくなります。

 

  • シュノーケルってどういう仕組みになってるのか?
  • シュノーケリングを始める予定だけど本当に呼吸できるのか?
  • 初心者でもできるのか?
  • 泳げなくてもできるのか?

 

といった疑問に答えていきます。

是非最後までご覧ください。

シュノーケルの仕組み

シュノーケルは水面移動の道具

シュノーケル すいとんの術

 

一言でいうとすいとんの術の現代版みたいなもんです。

口にくわえた管の先を水面に出すことによって顔を水につけていても呼吸ができるようにしています。

 

シュノーケルの仕組み

 

呼吸ができなくなるパターン

口が水に浸かっていると呼吸ができなくなるのと同じで、シュノーケルに水が入ると呼吸ができなくなります。

ではどういうときに水が入ってくるのかというと、

 

  • 海底方向以外を向きすぎる
  • 波が高い
  • 潜ったとき
  • シュノーケルのセッティングがおかしい

 

このパターンが多いです。

前方、海底方向以外を向きすぎる

シュノーケル 浸水

首を上や下に曲げすぎたり、横を向きすぎるとシュノーケルの先端が水に浸かってしまって水が入ってきます。

 

波が高い

波が高いときに泳ぐと、シュノーケルの先端が水に飛んできて浸水することがあります。

潜ったとき

潜ると、シュノーケルの先端は確実に水に浸かってしまうので、水が入ってきます。

浸水防止弁がついているシュノーケルもあります。

シュノーケルのセッティングがおかしいとき

シュノーケルのセッティングがそもそもおかしい場合があります。

海底を向いたときにシュノーケルの先端がちゃんと空に向かうように調整が必要です。

シュノーケルの先端が倒れていたり、変な向きになっていると、水中を見ただけで水が入ってきます。

シュノーケルの悪いセッティングの例

シュノーケル 角度

 

シュノーケルを使った呼吸のやり方

口呼吸を極めよ!

普通の人はふだん口を閉じているはずなので鼻呼吸です。

シュノーケリングでは完全口呼吸になるので、普段とは違った呼吸法になります。

口呼吸のために苦しく感じたりすることもあるかもしれません。

 

慣れるしかないのですが、ゆっくり呼吸すると少し楽になります。

水が入ってきたときの対処法

先ほど書いた理由で、シュノーケル内に水が入ってくることがあります。

そのままだと呼吸ができなくなってしまうので、なにかしら対処する必要があります。

  • 口から思いっきり息を吐きだして水をすべて押し出す(シュノーケルクリア)
  • 顔を全部水面から出してシュノーケルも外して普通に息継ぎする

シュノーケルクリアをすると、そのまま水中から目を離さずに呼吸を再開することができます。

シュノーケルクリアが難しい人は、普通に息継ぎをすればいいですが、足がつかないような深場だと立ち泳ぎができないと難しいです。

 

シュノーケリング中のトラブル7選【予防と対処法も解説】

シュノーケルのメリットとデメリット

シュノーケルの仕組みを理解できるとそのメリットもわかってきます。

メリット

  • 呼吸をしながら水中を見続けることができる
  • 息継ぎをしなくていいので体力温存できる
呼吸をしながら水中を見続けること

シュノーケルの最大にメリットであり、このためにシュノーケルを使用します。

シュノーケルを使わなければ息を止つつ水中をみて、苦しくなったら息継ぎをする、ということが必要になります。

めんどくさいですよね。

 

足がつく場所ならまだいいですが、深場だとさらにめんどくさいし何度も息を止めて、苦しくなったら息継ぎの繰り返しで体力も消耗しやすいです。

泳いでいる最中に体力が尽きると致命的なので浮いているだけで呼吸ができるシュノーケルはかなり便利です。

 

デメリット

  • 口呼吸がつらい
  • 水が入ってきたときに慌てやすい

慣れてしまえばなんてことないですが、人によっては口呼吸が苦しいって人もいます。

こればっかりは慣れるしかないです。

 

また、慣れていないうちは水が入るとかなりビックリして慌ててしまいます。

日常生活で息を吸うと同時に突然水が入ってくるなんてことは普通ないので、慌てるのは当然です。

なので、水が入ってくること前提で対策方法をあらかじめ知っておく必要があります。

 

シュノーケリング中のトラブル7選【予防と対処法も解説】

 

素潜りでも必要?

潜ると水が入ってくるなら呼吸できないし、素潜りでは不要なのでは?

と思う方もいるかもしれません。

 

確かに潜っている最中は呼吸できないのですが、

  • 息を整える
  • 体力温存

の2つの点からあった方が断然良いです。

 

素潜りでは、なるべく長い時間息を止めるために、潜る前にたくさん息を吸います。

そのときにシュノーケルがなければ、立ち泳ぎしながら息を整える必要があるので大変です。

 

また、何度も潜るとなるとかなり体力を消耗します。

潜るときに体力を使って潜ってないときも体力を消耗してしまうので、潜っていないときの体力温存という意味でも、シュノーケルがあった方が安全です。

 

こちらの記事でも詳しく解説しています。

【素潜り歴20年】素潜りに必要な道具を解説【シュノーケル、フィン、水深計のおすすめ】

 

水の入りにくいシュノーケル

シュノーケルのトラブルの多くがが、

水が入ってくること

なんですが、最近は水が入りにくかったり、入らないような構造になっているシュノーケルもあります。

 

スプラッシュガード

シュノーケル先端の構造が、水が飛んできても浸水しにくいようになってます。

ただし、先端が完全に浸かってしまうと水が入ってきてしまいます。

あくまでスプラッシュ(水しぶき)ガード(防御)のみの役割です。

 

ドライトップ(ドライシュノーケル)

シュノーケル先端に弁がついていて、水が入ってくると自動で弁がしまって浸水を防止できる構造になってます。

 

シュノーケルがなくてもシュノーケリングできる?

そもそもシュノーケルを使うことをシュノーケリングというのでちょっと日本語がおかしくなってますが、

つまりは

シュノーケルを使わなくても快適に水中観察ができるのか?

ってことですね。

答えは半分イエス、半分ノーです。

水中メガネさえあれば水中観察はできますが、シュノーケルがなければ快適にはできません。

息継ぎする手間、体力の消耗、この二つを改善してくれるのがシュノーケルなので、快適に水中観察をしたいのであればシュノーケルも必要です。

 

泳げなくてもシュノーケリングできる?

結論から言うと、できます。

シュノーケリングは基本プカプカ浮いているだけなので、泳げるかどうかは関係ありません。

泳げる人≒息継ぎができる人

だと思うんですが、シュノーケルはそもそも息継ぎをしないので関係ありません。

 

ただ慣れが必要です。

シュノーケルが浸水したときなど、トラブルの際に慌てると溺れてしまいます。

泳げないならなおさら慌ててしまうでしょう。

泳げない人は、足のつく浅場で経験者と一緒にやるのがいいでしょう。

そして、ライフジャケットを必ず着用するようにしてください。

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マスクとゴーグルとの違い

シュノーケリングは、普通は鼻まで覆われた水中メガネ(マスク)とシュノーケルがセットになっています。

マスクの代わりにゴーグルは使えないのか?というと、オススメしません。

理由は2つあります。

  • 鼻が覆われていない
  • 視野が狭い

 

間違って鼻呼吸をすると水が入る

ゴーグル+シュノーケルだと、鼻があらわになってます。

普段人は鼻呼吸ですから、ついつい鼻呼吸をしてしまうと、鼻から水が入ってきて慌ててしまいます。

やるなら鼻栓をしてからの方がいいでしょう。

 

視野が狭い

ゴーグルはマスクと違って視野が狭くなります。

せっかく水中を観察するために水中メガネをつけているのに、あえて視野が狭いものを選ぶ必要はないと思います。

海はきれいですが、危険生物もいるので、視野は広いに越したことはないです。

 

【沖縄】シュノーケリング中にでくわす危険生物12選

初心者はツアーに参加して教えてもらうのが上達への近道

シュノーケリングはやり方さえわかれば初心者でも泳げなくてもすぐにできるようになりますが、はじめは経験者と一緒にやるのが安全です。

できればツアーなどに参加して、ガイドの方に教えてもらうのがより安全です。

アソビューでツアーを検索

 

まとめ|シュノーケルの仕組み

シュノーケルの仕組みについて書いてたら補足事項がたくさんあって長くなってしまいました。

仕組みをしっかり理解することで、より確実に、安全にシュノーケリングを楽しむことができると思います。

この夏もシュノーケリングを楽しみましょう!

では!

 

シュノーケルの仕組み、使い方
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