シュノーケリング中のトラブル7選【予防と対処法も解説】

エメラルドブルーの海、何十m下の海底も見渡せる透明度、ウミガメ、クマノミ、魚群、、、挙げればきりがないシュノーケリングの魅力ですが、危険もたくさんあります。

シュノーケリングをしたことがない人にとってはどんな危険があるのか想像もつかないと思います。

今回は、シュノーケリングをする上で考えられるトラブルと予防法、対処法に至るまで解説します。

シュノーケリングは楽しいがトラブルは命に関わる

天然の水族館を簡単に体験できるシュノーケリングって本当に最高ですよね。

ですがシュノーケリングに限らず、屋外のアクティビティにはかならずトラブルの可能性がつきまといます。

しかもシュノーケリングのトラブルは海で起こるという性質上、命に関わることもあります。

実際シュノーケリングやスキンダイビングなどマリンスポーツ関連の事故は毎年おこっています。

楽しいことの裏には危険も伴うということを理解し、その予防法、対処法まで知っておけばトラブルはかなりの確率で回避できます。

私が思いつくものだけでも列挙していくので、是非参考にしてください。

シュノーケリング中のトラブルと予防法、対処法

マスクに水が入った

おそらくシュノーケリングで起こるトラブルで1、2位を争うくらいよくあります。

原因、予防

原因としては、前髪がマスクに入っている、ストラップの固定がゆるい、サイズがあっていない、つけ方がまちがっている、鼻で呼吸している

などが考えられます。

どれが原因だとしても、水に入る前に顔を水につけて水が入ってこないか確かめてから泳ぎだすようにすれば予防できます。

対処法

実際に水が入ってしまった場合の対処法は、マスクの上(おでこ側)を押さえて、鼻から息を吐くことです。

そうするとマスクの下から水が出ていきます。

シュノーケルに水が入った

これもよくあります。慣れていないと水が入ってきただけで焦ってしまいます。

原因、予防

シュノーケルの先端から水が入ってくるか、口元から入ってくるかで原因が違います。

先端から入ってくる場合は、はじめからシュノーケルをつけている角度がおかしいか、泳いでいる最中に足元を見すぎていることが原因です。

シュノーケルは顔を海底に向けたときに、先端が空にむかっているのが正しい角度です。

その角度がずれていると、海底を見ただけで水がはいってきてしまいます。

これも水に入る前に顔を水につけて呼吸が問題なくできるか確認すれば予防できますね。

また、泳いでいる最中に足元の方を見すぎてしまうとシュノーケルの先端が水につかってしまうため、そこから水が浸入してきてしまいます。

足元を見ないようにすればいいですが、どうしても足元の方向を見たいときもあると思います。

そういうときは水が入ってくることを分かったうえで足元を見て、水が入ってきたら次に説明する対処法をおこなえばまったく問題ありません。

素潜りも同じ要領です。

対処法

対処法としては二つあって、ひとつは顔を海面から完全にだしてシュノーケルを外し、普通に呼吸することと、あとひとつはシュノーケルクリアです。

シュノーケルクリアのやり方は、口から息を思いっきり吐くだけです。

このときに注意するのが、シュノーケルクリアをしたあとってたくさん息を吐いた分たくさん息を吸うと思うんですが、そのときにシュノーケル先端がまた水の中にあると大量に水を吸い込んでしまって大変なことになります。

なので、シュノーケルクリアをするときは必ずシュノーケル先端が海面からでている状態でおこなってください。

最近のシュノーケルは排水弁がついているものが多いので、楽にシュノーケルクリアができるものが多いです。

足がつった

フィンをつけると、ものによりますが結構足の力を使うことになります。特に初心者だと、うまく扱えなくて、力加減がわからずについつい力みがちです。

そうすると足がつります。

足がつっても呼吸できれば問題ないですが、流れが速い場所とかだとこわいですよね。

予防法

絶対に予防できるわけではないですが、あらかじめ塩分チャージや栄養、水分補給をしっかりしておくことです。

そしてフィンを動かすときは、大腿から足先まで足全体をしならせるようにゆっくり動かすようにしましょう。あまり力を入れる必要はないです。

対処法

ほとんどの場合1~2分で自然に治ります。少しでもはやく治したい場合は、筋肉を伸ばすようにしましょう。

太ももの前側がつった場合は足をまっすぐにのばす、ふくらはぎがつった場合は足首を背屈させる(上側に曲げる)といった具合です。

波で酔った

シュノーケルって酔うの!?って思うかもしれませんが時々います。

私の知り合いにも1人だけいました。基本的には船酔いなどの対処と同じでいいでしょう。

予防法

乗り物酔いしやすい人はあらかじめ酔い止めを飲んでおく、前日の飲酒を控えるなどです。

対処法

酔い止めの薬を飲んだり、ですがシュノーケリング中には難しいと思うので、どうしてもきつければ陸に上がって休むのが一番の対処法です。

流された

かなり岸から近い場所であっても、沖にむかってすごい勢いで流れる離岸流というものが存在します。

これは満潮で岸ちかくにある水が、干潮で沖に流れるときにリーフの裂け目から一気に流れだすために起きる潮流です(画像参照)。

予防

上の画像のような地形で、干潮のときはその場所に近寄らないことです。

他にも予想外の場所で離岸流がおきているときがあります。そういうときは見た目で予想するしかないです。

  • 白波がたっているところになぜか白波が立っていない部分がある
  • 波がどよめいている
  • 漂流物がすごい勢いで流れている

このような場所は離岸流が発生している可能性があるので、注意してください。

対処法

実際に離岸流に巻き込まれると、すごい勢いで流されます。

一番やってはいけないことは、流れに逆らって泳ぐことです。

流れに逆らって泳いでも、ほとんど進まないか、下手したら全く進めずに後退してしまいます。

そしていつか力尽きてそのまま沖まで流される。。。という恐ろしいことになります。

そして離岸流は沖に向かって流れることが多いので、はやく岸に戻ろうと焦って岸に向かって泳いでしまって、流れに逆らうことになるので注意です。

ではどうすればいいのかというと、流れている方向とは垂直方向に泳ぐことです。

流れにはある程度幅があるので、そこを超えればだんだん流れがゆるやかになります。

寒くなった

夏場はあまりないですが、春先や秋口など、泳いでいるとだんだん体が冷えてきて寒くなってきます。

とくにこどもは体温を奪われやすいため、しっかり見てあげる必要があります。

予防

ラッシュガードやウエットスーツを着るとある程度寒さを緩和することができます。

あとはあまり長時間泳がないことですね。

ちなみに私はぜんぜん体が冷えないタイプで、何も着ないでも4-5月で5時間くらいは泳いでいられるのですが、3月くらいだとさすがに1時間くらいで限界が来ます。

対処法

どうしようもない理由がない限りは海から出ましょう。

噛まれた、刺された

海の中は意外と危険生物がいます。

今思いつくだけでも挙げてみると

クラゲ、サメ、オニヒトデ、オニダルマオコゼ、ガンガゼ、イソギンチャク、ウミヘビ、ウツボ、サメ、ラッパウニ、ゴンズイ

こんなにいます。

どれも毒があったり、するどい棘があったり、中には命に関わるものまでさまざまです。

予防法

完全に予防できるわけではありませんが、ラッシュガードやウェットスーツを着たり、グローブをつけたりしてなるべく肌の露出を避けるようにします。

あとは、むやみにその辺の岩やサンゴ、生物に触れたりしないことです。

岩に見えても実は有毒生物だったり、きれいな生物でもちょっかいを出すと刺されたりする可能性があるからです。

対処法

何かに刺された、噛まれてなにか不調を感じたら、すぐに仲間に報告して病院へ向かう準備をしましょう。

生物ごとに対処方法が違うので、原因生物がわかって、かつ対処方法がわかるなら即座に対応しましょう。

関連記事

【沖縄】シュノーケリング中にでくわす危険生物12選

まとめ

野外のアクティビティは楽しいですが裏には必ず危険があります。

起こりうるトラブルを想定することで身を引き締め、予防法、対処法を理解することで不安を小さくすることができます。

もちろん想定外のことが起こる可能性もゼロではありませんが、それを言い出したら何もできません。

重要なのはトラブルが起きる確率を下げることです。

みなさんもトラブルをしっかり想定して、楽しく遊びましょう!

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